南都七大寺③🙏薬師寺🙏法相宗 大本山
伽藍図:とにかく大きいです。16:30ころの入場で、ご朱印ゲットがやっとでした。また機会があれば、ゆっくり参詣したいお寺です。
金堂(こんどう)
金堂は薬師寺縁起によると二重二閣、五間四面、瓦葺の建物で各層に裳階(もこし)をつけた美しい堂で、龍宮造りと呼ばれています。
薬師寺白鳳伽藍は、金堂を初めとして東塔の意匠ですべて統一されています。
また「堂内の荘厳は美をつくし、燈火がなくても金色に光り輝いていた」と伝えられています。
薬師三尊像(国宝・白鳳時代)
薬師如来を中央に、向かって右が日光(にっこう)菩薩、左が月光(がっこう)菩薩、あわせて薬師三尊といいます。薬師如来は、東方浄瑠璃(とうほうじょうるり)浄土の教主で、またの名を医王如来とも言い、私たちの身と心の病気を救ってくださる仏さまです。
脇侍(わきじ)の日光・月光両菩薩は、動きのある美しい姿で、理想的な写実美を完成した仏さまといわれています。
あたかも今造られたような美しいお姿は、世界でも最高の仏像と仰がれています。
(この写真は、薬師寺ホームページから転載。堂内は撮影禁止)
薬師如来が座っている台座には、7世紀頃の世界各地の文様が集約されています。一番上の框(かまち)にはギリシャの葡萄唐草文様(ぶどうからくさぶんよう)、その下にはペルシャの蓮華文様(れんげもんよう)が見られます。
各面の中央には、インドから伝わった力神(蕃人[ばんじん])の裸像が浮彫りされています。さらに、下框には、中国の四方四神(東に青龍[せいりゅう]、南に朱雀[しゅじゃく]、西に白虎[びゃっこ]、北に玄武[げんぶ])の彫刻がなされています。正にシルクロードが奈良まで続いていたのです。
西塔
西塔は昭和56年(1981)に復興されました。創建当時から現存する東塔の風雨にさらされ落ち着いた雰囲気に対し、西塔は創建当初の輝きを思わせる色彩が鮮やかです。
東塔
薬師寺は度重なる天災人災により数多くのお堂を失いました。その中で創建当初から唯一現存する建物が東塔です。
東塔には屋根が6つありますが、下から1,3,5番目の小さい屋根は裳階
もこし(飾りと風よけの為の小さな屋根)で、内部は三層が重なった、三重塔です。
屋根の大小がおりなすバランスがとてもリズミカルで「凍れる音楽」とも評されました。
平成21年より史上初の全面解体修理に着手しており、平成32年(令和2年)4月に落慶法要を勤修する予定です。
全面解体修理前の東塔の威容
大講堂
僧侶が集い、仏教の教義について学ぶ為のお堂です。
堂内は仏様をお祀りする為の須弥壇よりも、僧侶や拝観者の為のスペースが広く作られています。また天井が高く、大きく音が響きます。このようにたくさんの人が仏法を学ぶ為の空間が広がっています。
薬師寺の宗派である法相宗は特に学問を重視している宗派であり、薬師寺のお堂の中で最も大きく建てられています。
かつては高さ約9m、幅6.5mの刺繍で作られた阿弥陀浄土図が本尊とされていました。
西塔と金堂
鐘 楼
睡蓮の花が咲き始めていました。
薬師寺ホームページ ☟