「古事記・日本書紀」小テストの顛末( ◠‿◠ )
大型連休突入ですね・・もっとも毎日がほぼ日曜日なので、特別な感動・実感がない・・
「古事記・日本書紀」小テストの顛末ですが、実は、授業時間内のテストは時間がもったいないと「いきなり、中止」になりました。
【「日本の神話について」講義内容を踏まえ、500字以上でレポート提出】と相成りました。
来週水曜(5月2日)提出なのでまだまだ推敲の余地はありますが、思い切ってアップしておきます。
日本の神話について
縄文時代は一万年以上続いた。
その様子は遺跡や貝塚を通じてでしか知ることができないが、世界四大文明に匹敵する文明を有したという説もある。
人々は太陽や月、山や川など自然を崇拝し、神道の基礎が芽生えていった。
縄文土器が割られて埋められている謎も、実は、先に逝った愛する人を土偶にして家に祀り、時期が来たら割って捨てる。
これは「生まれ変わり」を切に願う縄文時代の人々の願いであり、後の輪廻転生(りんねてんせい)に繋がる。我国は異なる宗教 (神道と仏教) が見事に融和した稀な国であるが、ここら辺にその源流がみてとれる。
弥生時代に入り、米作りが始まると人々は定住し、小さなクニが各地にでき始めた。魏志倭人伝に紹介された邪馬台国や卑弥呼はこの時代の話である。
古墳時代に入ると、ヤマト王権の国内統一が進んだ。七世紀末、第四十代 天武天皇が、口頭で語り継がれている神話を古事記・日本書紀(以下、記紀と記述)として編纂した。
記紀は「この世界はどうやって出来たのか?」「天皇が神に認められた存在」であり、国を治める理由や経緯が記述された天皇家の歴史書(系譜図)である。したがって天皇家と関係のない邪馬台国や卑弥呼は記紀に登場しない。
ヤマト王権は、クマソと隼人(共に南九州に住んでいた部族)の東征によって出雲勢が支配する邪馬台国(畿内)を打ち破り樹立した王権であると仮定すれば、記紀の神話が繋がる。
たとえば、天孫降臨の場所が高千穂(宮崎)または霧島(鹿児島)である理由になる。
自分たちの出身地は南九州であるが、記紀に記すには平凡すぎるし権威もないので、縄文時代から営々と伝わるエピソードを自分たちの都合の良い神話とし、以前の歴史すなわち偉大な縄文文化を消し去ってしまったのだと思う。
歴史書は勝者によって書かれる。
日本神話のスーパースター 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
熱田神宮参道にて撮影しました。