まほろば

神社仏閣巡り、季節の花、食べ歩きなど、日々の暮らしをゆる〜く綴ります。最近、古墳・お城・城跡にも関心があります。

CAAC 中国語サークル 中国研修のお土産:青龍寺・長安(西安)の御朱印帳

 CAAC 中国語サークルの方々が中国研修に出かけていましたが、お土産をいただきました。それは何んと「御朱印帳」(右側の黄色い表紙)

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 御朱印帳には『第0番札所 青龍寺』のご朱印入りでした。お寺のことを皆んにお話している訳でもないのに、気に留めてもらっていて何だかとても嬉しい・・

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中国🇨🇳青龍寺はここ⬇️

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 実は、青龍寺は四国88か所の36番札所(高知県)にあります。ただし、読み方が「しょうりゅうじ」

 四国88か所の御朱印帳(納経帳)は一冊あればOKで、一冊の御朱印帳に御朱印を重ねて押します。(私は2周しているのでご朱印が2個押されています。)

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 高知・青龍寺(しょうりゅうじ)のご詠歌・ご真言

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 空海との出会い

(2018年 春学期・聴講生レポート)

 私と空海との出会いは、2014年3月、四国88ケ所お遍路を発心、ツアーにてお参りしました。お遍路では、方々(ほうぼう)のお寺で空海の話がでてきました。ツアーには、赤い金剛杖を持った「先達(せんだつ)」と呼ばれるお遍路ベテランが参加されており、新米お遍路に夜な夜な講義をしてくれました。

 お遍路を一回で終わる人は、88番札所 大窪寺で金剛杖を供養するものらしいのですが、私は、何か、名残惜しく、そのまま持って帰り、2014年6月に何かに憑かれたように2周目のお遍路に行きました。


 あれから4年、空海真言宗のことを少しずつ勉強しています。そして聴講生の講座で仏教(空海ほか)に関する授業を見つけました。この授業も早いもので残り僅かになりました。
 大変難しい授業でしたが、すごく良かったことは、空海にいたるまでの日本宗教の歩みが関連付けられたことです。例えば、テレビで見た山岳信仰修行者が、「般若心経」を唱えているのはどうしてなのか?とか、神社とお寺の違いとか・・・分からないことだらけでしたが、お陰様で少し前進したような気がします。
特に、天照大神大日如来とした神仏習合の考え方や、あの釈尊大日如来がその教えを伝えるために姿を変えた化身である、というお話もとても面白かったです。天才空海の奥の深さを感じました。
 シラバスを拝見して、なぜヨーロッパ思想史の専門家が「空海」を?と不思議に思いましたが、キリスト教など他宗教との対比をしながらの授業は、とても興味深かったです。
 今回はやっと少し分かった「密教」について書いてみます。
 インドで生まれた仏教は当初、修行者個人が悟りを得るための教えだった(小乗仏教・南伝)。しかしこれでは、出家し、厳しい修行を積んだ者だけしか仏教の恩恵にあずかれないことになります。そのため、仏教界の中から「自己の悟りだけでなく、すべての人間を平等に救う教えを広めよう」という流れが起こり、「大乗仏教」が生まれることとなった。
 大乗仏教では、出家していない一般の人々でも、ふだんの生活の中で善行を積めば救われるとしたため、多くの人や地域に受け入れられることとなり、その教えはインドから周辺地域に広まっていった。
 一方、仏教の発祥地インドでは五世紀ころから、現世利益を与えてくれるヒンズー教が勢力を拡大。仏教界は衰退を食い止めるべく、さらなる改革が必要になった。
 そこで、仏教にヒンズー教や土着の民間信仰の教えを取り込むことで、現世利益を求める民衆の声に応じるともに、それをかなえるための呪術的要素を取り入れるなどして、大乗仏教の思想をベースにした新しいタイプの教義を作り上げたのである。この神秘的な儀礼を重視した「秘密の教え」が「密教」である。
語学の天才、空海は、密教を原書で読みたいとの信念から、サンスクリット語長安でわずかな期間でマスターしたことも凄いことです。
また空海はこれまでの仏教を否定することなく、密教の中に、ほかのすべての宗派が含まれていると考えていたため、他宗派の人たちと敵対することもなかった。このレポートを書いていたら、高野山が恋しくなりました。涼しくなったら行きたいです。(ただし、我が家は浄土真宗本願寺派西本願寺です。)
参考資料:洋泉社弘法大師空海四国八十八か所